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指紋の役割とちがいを子どもと学ぼう|自分だけの模様のふしぎ

からだ

「ママ、なんで指に線があるの?」
ある日、手を洗っているときに、娘からこんな質問をされました。確かに、よく見ると指にはぐるぐるや波模様みたいな線があるけど、改めて聞かれると答えに詰まってしまって。

指紋ってそもそも何のためにあるんだろう?人によってどう違うの?今回は、子どもと一緒に楽しく学べるように、指紋の役割や模様のちがいをまとめてみました。
この記事を読めば、親子で「自分だけの模様」に誇りが持てるはずです。

指紋ってどんなもの?子どもにどう説明する?

指紋は“自分だけのしるし”

私が娘に最初に伝えたのは、「指紋は自分だけのしるしだよ」ということでした。
手を洗っているとき、ふと自分の指先を見つめていた娘が、「ママ、これってなに?」と聞いてきたんです。

「これ?これは指紋っていうんだよ。」
「しもん?」
「そう。指にある線のことだよ。実はね、この指紋って、同じ人は世界に一人もいないんだよ。」

娘は「えっ?じゃあママと同じ人もいないの?」と目をまん丸にして聞き返してきました。
「そうだよ。パパもおばあちゃんも、もちろん私も、みんなそれぞれ違う指紋を持ってるの。世界中探しても、全く同じ人はいないんだよ。」
そう伝えると、娘は自分の手をしげしげと眺めて、「じゃあこれ、私だけのしるしなんだね」と、なんだか誇らしげな顔をしていました。

私も子どもの頃、学校の授業で「指紋は一人ひとり違う」って習ったけど、こうして娘に話してあげると、改めてその不思議さに感動してしまいます。

指紋ができるのはいつ?

さらに、「じゃあ指紋っていつできるの?」と聞かれました。
調べてみると、指紋ができるのはお腹の中にいるとき。妊娠4〜5ヶ月くらいでほぼ完成するそうです。

「お腹にいるときからあったんだって。」
「えっ!?生まれる前から?」
「そうだよ。赤ちゃんのときにできるんだって。ママのお腹にいるときにね。」

娘はしばらく自分の指をじっと見つめていて、「じゃあこれは赤ちゃんのときからあるんだね!」と言いながら、指先を何度も撫でていました。

羊水の流れや、赤ちゃんが指を動かすときの力のかかり方など、ちょっとした違いで模様が変わるそうです。だから、一卵性双生児でさえも、全く同じ指紋にはならないんだとか。

「これがあるから、私ってわかるんだよね?」と娘が言ったとき、「そうだよ。これがあなたの“しるし”なんだよ。」と答えながら、なんだか胸が熱くなりました。

指紋にはどんな役割があるの?

物をつかみやすくする

指紋の一番大事な役割は、物をつかみやすくすること。
娘にそう伝えたとき、「どういうこと?」と首をかしげていたので、ちょっとした実験をしてみました。

私の親指と人差し指にセロハンテープを巻いて、指先をツルツルにしてみたんです。
そして、いつも通りペットボトルのフタを開けようとしたら…全然力が入らなくてびっくり!
「えっ?開かない!なんで!?」と思わず笑ってしまいました。

それを見ていた娘も面白がって、「私もやりたい!」と挑戦。
同じようにテープを巻いてフタを開けようとしてみたけれど、「つるつるして開かない〜!」とケラケラ笑っていました。

「指紋があるとね、すべらなくて力が入るから、ペットボトルのフタも開けられるんだよ」と説明すると、「指紋って大事なんだね!」と納得してくれました。

鉛筆を持つときも、お箸を使うときも、指紋があるからしっかり握れる。
今まで当たり前に思っていたことだけど、こうして子どもと一緒に試してみると、「指紋ってすごい機能なんだな」と改めて感じます。

感覚を感じ取りやすくする

もうひとつ、指紋の役割で大切なのは「感覚を感じ取りやすくすること」。
「感覚ってなに?」と娘に聞かれたので、「触ったときに、ザラザラとかツルツルとか分かるでしょ?」と答えると、「あー、分かる!」と嬉しそうに返してくれました。

そこで、私の手元にあったタオルとビニール袋を娘に触らせてみました。
「タオルはザラザラ、ビニール袋はツルツルしてるよね?」
「うん!全然ちがう!」
「この違いがわかるのも、指紋があるおかげなんだって。」

指紋のデコボコが、触ったときの感覚を敏感にしてくれるそうです。
もし指紋がなかったら、布や紙の微妙な質感がわかりにくくなるんだとか。

「じゃあ折り紙とか小さいビーズとかも、指紋があるからつかみやすいんだよ。」
そう伝えると、娘は「指紋ってただの線じゃないんだね!」と感動していて、私もなんだか誇らしい気持ちになりました。

指紋の種類と一人ひとりのちがい

3つの基本パターン

指紋には、大きく分けて3つの模様があるそうです。
私も娘と一緒に図鑑やネットで調べながら、「こんなに種類があるんだ!」と驚きました。

渦状紋(うずじょうもん)

指先に渦巻きのような模様があるタイプ。
「ほら、ぐるぐるってなってるよ」と娘に見せると、「ほんとだ!うずまきだー!」と大喜び。

渦状紋は一番インパクトがあるからか、子どもには覚えやすいみたいです。

蹄状紋(ていじょうもん)

アルファベットの「U」みたいにカーブしている模様。
「これ何に見える?」と聞くと、「えーと…滑り台!」と娘。
確かに、なだらかにカーブしてる感じが滑り台っぽく見えなくもない(笑)。

弓状紋(きゅうじょうもん)

山のように弓なりになっている模様。
「これも指紋なの?」と不思議そうでしたが、指紋はただのぐるぐる模様じゃないことに気づいて、さらに興味が湧いた様子でした。

私と娘で実際に指紋を観察してみたら、私は親指が渦状紋で、人差し指は蹄状紋。
娘も同じ組み合わせだったけど、渦の巻き方や線の太さが全然違って、「ママのは太いけど、わたしのは細いね!」と嬉しそうに言っていました。

「同じ種類でもこんなにちがうんだね。」
「世界に一人だけの模様ってことだよね?」
そんな風に話していると、娘の中に「自分だけの特別感」が芽生えているようで、私もとても誇らしい気持ちになりました。

どうして人によって違うの?

子どもに説明するときは、難しい言葉を使わずにこう伝えています。

「お腹の中で指紋ができるときに、赤ちゃんの動き方や成長のスピードがちょっとずつ違うから、同じ模様にはならないんだって。」

娘は「じゃあお腹にいるときから決まってたんだ!」とびっくり。
「そうだよ。パパとママから生まれたけど、指紋はあなただけのものなんだよ」と話すと、「世界に一つだけってすごいね」と、満足そうに自分の指を眺めていました。

指紋って遺伝で決まるわけじゃなく、同じ親子でも全く同じにはならないそうです。
まさに「世界に一つだけの模様」。
こういう話をすると、子どもの自己肯定感も自然と育まれていく気がします。

家でできる!指紋の観察遊び

セロハンテープで指紋をとってみよう

雨の日やおうち時間が長い日にぴったりなのが、指紋観察遊び。
準備するものも少なくて簡単なので、私も娘とよくやっています。

【準備するもの】

  • セロハンテープ
    (幅広より普通サイズの方が貼りやすいです)

  • 鉛筆
    (できれば濃い2B以上がおすすめ)

  • 白い紙
    (コピー用紙で十分です)

【やり方】

  1. 白い紙に鉛筆で四角く塗りつぶします。
     とにかく真っ黒になるくらい、ゴシゴシしっかり塗るのがポイント。

  2. 指をその上でゴシゴシして、指先に鉛筆の粉をつけます。
     このとき、指を左右にこすりながら回すと全体につきやすいです。

  3. そのままセロハンテープをペタッと貼ります。
     空気が入らないように、ギュッと押さえてください。

  4. ゆっくりはがして、別の白い紙に貼り付けると…
     指紋がくっきり!

私も娘も、この瞬間が一番好きです。
テープを貼った紙を光にかざすと、ぐるぐるや線の細かさまでよく見えて、「わぁ!こんな風になってるんだ!」と大興奮。

娘は「宝物みたい!」と、まるでキラキラシールを集めるみたいに、自分の指紋を何枚も集めていました。

「じゃあパパのもとってみよう!」
「おじいちゃんとおばあちゃんのも集めたい!」と、まるで指紋コレクター(笑)。

家族で当てっこゲームも楽しい

家族みんなの指紋をとって、紙に貼り並べたら、「誰の指紋でしょう?」ゲームが始まります。

娘はまだ小さいので、指の大きさで当てることが多いですが、渦巻き模様やカーブを見比べながら、「これはママのだ!」「これは私のだよね!」と嬉しそう。

こうやって遊びながら学べると、ただ知識を伝えるよりもずっと記憶に残るなと感じています。

指紋がない人もいるって本当?

先天性無指紋症とは

指紋って誰にでもあるものだと思い込んでいましたが、実はとても珍しいけれど「指紋がない人」もいるそうです。
その病気の名前は「先天性無指紋症(ADG)」。

娘と一緒に図鑑を読んでいたとき、「指紋がない人もいる」って小さく書いてあって、「えっ、そんなことあるの!?」と私もびっくりしました。

調べてみると、全世界でも数十例しか確認されていないほど珍しい病気だそうです。
娘に「指紋がないとどうなるの?」と聞かれたので、こう答えました。

「スマホの指紋認証ができなかったり、手のひらに汗をかきやすくなったりするんだって。あと、皮膚が弱くてすぐに切れたりすることもあるみたい。」

娘は「指紋ってただの線じゃないんだね。ないと大変なんだ…」と真剣な顔。

指紋がないと不便なことも多くて、日常生活で困る場面が結構あるそうです。
例えば、

  • スマホやタブレットの指紋認証が使えない

  • 滑りやすくて細かい作業がしづらい

  • 手汗が多く出てしまう

  • 皮膚が弱く、切れたり荒れたりしやすい

など。

私も初めて知ったとき、「指紋って見た目だけじゃなくて、ちゃんと役割があるんだな」と改めて思いました。

娘も最後にこう言っていました。
「私の指紋も世界に一つだし、指紋がない人も、その人だけの特別ってことだよね。」

その言葉を聞いて、「本当にそうだな」と心が温かくなりました。

まとめ|「自分だけの指紋」を子どもと一緒に観察しよう

子どもにとって、指紋はただの線ではなく、「自分だけのしるし」です。
私も娘と一緒に観察してみて、「お腹にいるときからあったんだなあ」と改めて愛おしい気持ちになりました。

ぜひ今度の休みの日、家族みんなで指紋取り遊びをしてみてください。
「自分だけの模様があるってすごいね」と、子どもにとって大きな自信になると思います。

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