「あれってふわふわ?重くないの?」と息子のひとこと
公園で空を見上げながらの会話
ある晴れた休日の午後、公園でブランコをしていた息子が、ふと手を止めて空を見上げながらこう言いました。
「ねえ、あの雲ってふわふわ?なんで落ちてこないの?」
まだ5歳の息子にとって、空の上にぷかぷか浮かんでいるものが不思議でならない様子。確かに、私自身も子どもの頃に同じような疑問を持っていたことを思い出しました。
「たしかに…不思議だよね」と私も一緒に空を見上げながら、どう答えればいいか頭の中で言葉を探しました。
「空気より軽い水のつぶなんだよ」と話してみた
それって水?煙?の問い返し
少し考えてから、私は息子にこう伝えました。
「雲ってね、水のつぶが空気より軽くなって、ふわっと浮かんでるんだよ」
すると息子は眉をひそめて、「えっ、水?…煙じゃないの?」と返してきました。
水なのに浮かぶ。煙じゃないけど白くてふわふわ。そんな曖昧な存在が、息子にとってはとても不思議だったようです。
確かに、「水は重い」という感覚がある子どもにとって、雲のふしぎさはなおさらリアルに感じられるのかもしれません。
雲ができる仕組みを一緒に学んだ
水蒸気→冷却→凝結の流れ
「じゃあ一緒に調べてみようか」とスマホで雲の仕組みを調べながら、できるだけやさしい言葉で説明してみました。
「お湯があったかいと湯気が出るよね? あれが“水蒸気”。空にも水蒸気があってね、高いところに行くと寒くなるから、冷えて“水のつぶ”になるんだ。それが集まって雲になるの」
「へぇ〜」と真剣に聞いていた息子。「じゃあ、雲は空の中でできる水のあつまりなんだね」と、少し納得した様子でした。
「飛行機の中から雲見たことある!」と息子の記憶
すると息子がふと思い出したように、「飛行機に乗ったとき、雲の上をとおったよね!」と話しはじめました。
そういえば、以前旅行で飛行機に乗ったとき、窓の外に広がる雲海を見て大興奮していたことがありました。
「うん、あれが雲の中や上だね。だから、あの時も雲を“下からじゃなくて上から”見てたんだよ」と言うと、「すごーい!」と目を輝かせていました。
自然のふしぎを一緒に感じる時間
親子で同じ空を見上げる幸せ
雲ってなんだろう?どうして浮かんでいるの?――そんな息子の問いかけから始まった会話は、気づけば自然のしくみや、親子の思い出をつなぐ豊かな時間になっていました。
いつもは見過ごしていた空のふしぎも、子どもと一緒に見上げると、まったく違う風景に見えてくる。
「ふしぎだね」「おもしろいね」――そうやって言葉を交わしながら、一緒に空を見上げる時間は、きっと忘れられない親子の思い出になると思います。
まとめ|子どもの“ふしぎ”に一緒に向き合ってみよう
「どうして雲って落ちてこないの?」――そんな素朴な問いかけには、大人がハッとする視点が詰まっています。正解を教えるだけでなく、一緒に調べて、考えて、感じることが、子どもとの信頼や好奇心の土台になります。ぜひ今日、少しだけ空を見上げて、子どもと自然を感じる時間を持ってみてください。