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“おしっこってどこで作ってるの?”と聞かれて焦った話

からだ

「おしっこってお腹で作ってるの?」という一言

外出先で突然の質問

ある休日、家族でショッピングモールに出かけたときのことです。お昼ご飯を食べ終えて、子どもと手をつないでトイレに向かっていたとき、娘がふと「おしっこってさ、お腹の中で作ってるの?」と聞いてきました。まわりには人も多く、私は一瞬足を止めてしまいました。

「うーん」と言葉に詰まる親

頭の中では「腎臓…ろ過…尿管…膀胱…」と知識がよぎるものの、子どもにわかりやすく説明するとなると難しい。「うーん、そうだねえ…お腹のあたりで…作ってる…のかな?」と、はっきりしない答えをしてしまいました。娘は納得していない様子で「ふーん」と返してきましたが、私の中ではモヤモヤが残りました。

簡単に説明してみたけれど…

「体の中に“工場”があるんだよ」と話してみた

帰り道の車の中で、娘がまた同じ質問をしてきたので、「うーん、体の中に“おしっこを作る工場”みたいな場所があるんだよ」と伝えてみました。すると、「えっ?お腹に工場があるの?」と目を丸くして聞き返してきます。

たしかに“工場”という例えは分かりやすいけど、もう少し正確に伝えたいと思い、「じゃあ家に帰ったら一緒に調べてみようか」と提案しました。娘は嬉しそうに「うん!」と返事をしてくれて、その表情を見て、私も少しホッとしたのを覚えています。

調べてわかった体のしくみ

腎臓と尿のろ過の仕組み

家に帰って、子ども向けの図解サイトを一緒に開いて調べてみました。そこにはカラフルなイラストで、腎臓の働きや尿が作られる流れがわかりやすく描かれていました。

「この“じんぞう”ってところが、血の中のいらないものをきれいにして、“おしっこ”に変えるんだって」と説明すると、娘は「へぇ〜、じゃあ工場ってじんぞうのことだったんだね!」と納得の様子。

「水分を飲むとどうなるか」も一緒に考えた

さらに、「たくさん水を飲んだら、おしっこがいっぱい出るのはなんで?」と娘が聞いてきました。実際に水を飲んでみて、「体がいらない水を出すんだね」と一緒に観察。

「おしっこって、いらなくなった水とか汚れを出してくれてるんだね」と、自分なりに理解した様子で話してくれたときは、私も思わず感心してしまいました。

親も一緒に学ぶことの大切さ

「知らないことを一緒に調べよう」が合言葉に

子どもからの素朴な質問に、すぐに答えられなかった自分に少しショックを受けつつも、「一緒に調べてみよう」と言えたことが、親としては何よりも大事だったと感じています。

それ以来、わが家では「知らないことは一緒に調べてみよう」がちょっとした合言葉になりました。子どもの「知りたい!」を受け止めること、それに正確に応えようとすることは、親自身にとっても学びと成長のチャンスなんだと実感しました。

まとめ|「知らない」は親子の学びのきっかけになる

子どもの質問にうまく答えられないと、つい焦ってしまいますが、「知らない」は決して悪いことではありません。「一緒に調べよう」という姿勢が、子どもにとっての“学ぶ姿勢”の手本になります。親子で一緒に知識を深める時間こそ、かけがえのない宝物になるのかもしれません。

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